今週の食べ歩き⑯

およそ美味しとされしもの
無化調で繊細
食べ慣れた食材とは
まるで違うと
おぼしきモノ達
それら工夫の一品を
ヒトは古くから口に含みいつしか
総じて「拉麺」と呼んだ

《器のなか》

「おや?」
「どうした旅の人、あんたも迷ったかね?」
「確かこの辺りにラーメン屋があると聞いて来たんだが…」
「それなら知ってる。案内したいところだが、生憎この森の中を自分だけじゃあ、脱け出せない。一緒に行ってくれるかね?」
「まあ、構わんが…」
「あんた名前は?随分大きな荷物を背負ってるね」
「こいつは商売道具でね、『飯師』のメンコだ」
道すがら、メンコは最近食べたラーメンについて話しながら歩く。

安城『嵐丸』→まぜそば
すずなりの口直しにと、久しぶりに訪れてみたのだが、お盆休みのせいか非常に混雑しており、せわしない調理の仕方で微妙な味だった。
蒲郡『和み』→台湾まぜそば
限定麺が先月と変わっていなかったので、しばらく食べていないレギュラーメニューをいただく。
先週から何故だか、まぜそばばかり食べているなあ~。

「ありゃ?また同じ所に来てしまったぞ、こいつはキツネにでも化かされているのか…」
「メンコさん、おいらすっかり疲れちまった。先に行っておくんなさい。ラーメン屋は森を出る少し手前にあるはずだ」
一人で先を進むと、メンコは男の言った通りの場所でラーメン屋を見つけた。
あんまり美味しいので、スープを全て飲み干し完食すると、二度と森を抜け出せなくなった。

次回《町をあるく麺》
………………………………………………………………………………………

……って、ただの屋台やんか!