三河ラーメン食べ歩き、豊橋編30麺屋空

豊鉄バス停元下地から、徒歩5分くらい。
随分前に行ったきりのラーメン屋へ再探訪の行脚の旅が続いている。
その頃に、自分が求めていた味と若干違っていたため、自然と足が遠のいてしまったのである。
バス停沿いにまっすぐ行ったら、寿司屋の角を左に曲り、公園が見えたら空への細道へと向かい歩いて行く。

月日は百代の過客にして、行きかう人もまた旅人なり。汁の上にチャーシューを浮かべ、麺を口でとらえて味をむかえる者は、日々食べ歩いて麺を生き甲斐とす。
(『喰の細道』より、民麺書房刊)

«鶏油らあめん、しょうゆ、炙りチャーシュー»

甘味のある和風だしのしょうゆは苦手だったから避けていたのだが、豊川のハイブリやら、いろいろなラーメン屋を回っているうちに、何となく舌が慣れてきた。

普通のしょうゆらあめんに鶏油が加わり、何とも味わい深いスープに変化している。
それが当然麺に絡むため、食が進むけれども、口の中がくどくならないように時折水を含んで味を調節する。
炙りチャーシューは、脂のあるものと無いものがあって、飽きない工夫がされていた。
そして筍である……これをいただいた後に残る風味が口に合うかどうかで好みに戸惑いが生じる。

おそらく、塩ラーメンに入っていたら、個人的に間違いなくアウトである。

《田舎みそ、炙りチャーシュー》

ひと口スープを飲むと、こだわりの味噌であることがわかる。
なれども、少しかき混ぜて麺と一緒にいただくと妙な違和感が…おそらく、くどさを無くすのと、風味を出すためだろうが、柚子が入っていたのである。
これが口に合うかどうか?また迷わせる味だ!
常連客なら良いかも知れないが、一見さんには受け付けないと思う。
炙りチャーシューも柚子の香りが中途半端について、あまり美味しくなくなってしまったので、今回はハズレであった。

自分の許容範囲が広くなったとはいえ、注文する品によって、良し悪しがハッキリとわかるところも珍しい。

ここの味を忘れたいつの日かに、また訪れてみようか…。