三河ラーメン食べ歩き、豊橋編58慶華楼本店

渥美線芦原駅から、徒歩10分くらい。
あちこちに点在する『慶華楼』の本家本元で、数多ある豊橋の中華料理店の中にあって一番美味しいと同業者からも言われている処である。

昔気質な店主と女将からは、良くも悪くも阿吽の呼吸が感じられ、人によってはその接客が不快に思うこともあるらしく、日頃温厚な知人が過去に激怒して帰り、行かない方がいいよと宣うたのを記憶している。
しかしながら、一度は訪れてみないとわからない訳で、町中華巡りを始めたのを機に入ってみる。

この日は丁度新しいアルバイトの教育中で、ことある毎に注意を受けていた新人君、今どきの優しい指導とは違うので、果たして長続きするだろうか?と余計な心配をする。

毎度の如くランチを頼まぬ天邪鬼、気になっていたお目当てのラーメンを所望する旨を伝えて出来上がりを待っている間、横浜の中華街で修業したという大将の調理捌きを見たかったので、カウンターから少し乗り出して厨房の配置を確かめたり、年季の入った無駄のない動きを観察した。

因みに、揚げ物料理(油淋鶏等)はランチであっても時間が掛かり提供がかなり遅くなるから、急いでいる時は頼まない方がいいだろう。

待つこと10分…丼に並々と乗っている彩り鮮やかな野菜の餡かけが目の前に置かれる。
では、いただきます!

《排骨麺》

まずは野菜をよけて、スープを混ぜていない状態で一口啜る。
ベースになるスープだけならば、さほどの味ではないけれど、どの料理にも応用が効く万能仕様になっているのがわかる。
舌を火傷しないよう数口野菜の旨味を味わった後に、ほんのりカレー風味に揚げた骨付き肉をいただく…肉の質はあまりよろしくなくて、臭みをカレーで消している感じがした。

そしてさらに埋もれている極細縮れ麺をサルベージ、思ったよりも量が多くて、こりゃ完食したらお腹がパンパンになるぞと覚悟を決めて箸を進める。

丼の中の食材を色々な方法で食べていくうちに、野菜や肉にまぶしたカレーの旨味が徐々にスープに溶け込んで美味しくなってきたので、この状態で極細麺とスープのみで味わいたくなり、先に具材を片付けることにした。
もし傍らで見ている人がいれば、変な食べ方に首を傾げるだろうが、とっくにお腹はイッパイになっているのに、どんどん口に入っていく。

外看板には「排骨飯」がこの店の売りとして書かれており、確かに「排骨麺」でいただくと途中で御飯が欲しくなると言えるが、個人的に麺形態で色々楽しめて満足した。

また訪れるとしたら、炒飯と油淋鶏を…それまで今日働いていた新人君はいるだろうか?

膨らんだお腹を擦りつつ、次なる町中華を目指すのだった。

三河ラーメン食べ歩き、豊橋編57ファミリーチャイナハウス來來

渥美線清水駅から、ゆっくり歩いて20分くらい。又は、豊鉄バスピアゴ大清水から、徒歩3分くらい。
どこもかしこも選挙活動で、賑やかな一週間が早く終わって欲しいものだと、歩道に平気で車を停めて、歩行者のことを全く配慮せずに演説をする迷惑候補者を横目で侮蔑しながら、今ほど開けていなかった数十年前に仕事で一度訪れたきりの大清水の町にやって来た。

その頃からぽつんと一軒あった町中華の店の周辺には、今や『コメダ』やら『かつさと』等が有り、コンビニも500m毎に三軒あったりする。
そんな中、地元の常連客ばかりが営業開始と同時に入って賑わう店内へ躊躇うこと無く足を踏み入れた。
ちょいとお疲れ気味の女将さんはメニューをじっくり眺める自分を優しく待ってくれているが、ひと癖ありそうな大将は一見さんには目もくれず、仕事が一段落つく度に常連と話し込んでいる…厨房からでさえ、人柄の良さが伝わってくる『桃苑』の店主とはおお違いだ。

まあ別にこちらとしても構って欲しい訳ではないから、気にも止めずに定番チャーラーとは別のランチを頼んで待つことにした。

《キャベツランチ》700円

豚肉とキャベツを味噌で炒めた品で、何やこれ回鍋肉やん…と思いきや、さにあらず!口に入れると回鍋肉の濃くて甘辛いのとは違う独特の変わった味が広がる。
しばらく舌で分析してみれば、あっさりした中にコクがあり、人によっては懐かしさを感じさせ、かつハマるであろう味付けだった。
因みに豚肉は、値段相応なので脂身の方が圧倒的に多く、それが旨味を引き立てているB級な中華料理といえよう。

ランチとして一緒に出されたミニラーメンの醤油スープも味が変わっていて、水で舌を漱いで確かめてみたが、最近では見掛けない個性的なモノだと感じた。
ただ、これも縮れた細麺に絡んでなかなか合っており、ちゃんとした一杯で味わったら美味しいのか?と興味をそそり、隣のテーブル席で黙々とラーメンを啜っていたオバチャン二人を観察…もし何かの拍子に来ることがあれば、ラーメン定食を頼んでみようと思ったのだった。

今週の食べ歩きはこれにて終了!GWが始まる前に、出来るだけ多くの店をあちこち回る予定である。

残る町中華巡り昼営業二軒、夜営業のみ二軒のうち、次はあそこだ!

三河ラーメン食べ歩き、豊橋編56桃苑

渥美線芦原駅から、徒歩17分くらい。
とても不味い『無患子』のラーメンを食べて以来、実に半年ぶりの芦原での下車だ。
この辺りで昔から営んでいる中華料理店と言えば、他に此処から900mほど西にある『慶華楼本店』があるが、知り合いが接客で大変不快な思いをしたと聞いているので、いずれは行くだろうが今回は避けてこちらへ…。
物腰柔らかな年配の大将が、営業中の看板を付け替えるのを見計らって入店し、こちらの看板メニューとなっているランチを所望する。

《元気丼ランチ》

半ラーメンはランチ仕様である為、チャーシューを除いて感じいるところは全く無く、スープはしょっぱく麺もダメダメなフードコート並みの仕上がりだった。
しかしながら、隣のお客が単品で注文したラーメンはしっかりしていたから、ちゃんとした判断とは言い難く、後日改めてまともなラーメンを食べて確かめる必要があろう。

「元気丼」は、中華飯の中にトンカツに入っているという丼物で、久しく中華飯自体を食べていないので、良し悪しの基準は迷うところだが、味付けはなかなか良いといえよう。
トンカツを中華あんと一緒にいただくと、こういう風になるんだと食べ応えを感じつつ、付け合わせのサラダにも焼売が二個あって、お腹はすっかり満腹になった。
中華飯といえば、食べ終わる前のほんの数口が肝で、餡と分離したスープ状になったモノを残った米粒と一緒にさらさらと掻き込む時の独特な旨味が好きだ。この点において、また食べたくなる気持ちにさせてくれたことは確かである。

ただ、町中華としてリピートするか?と問われれば微妙で、炒飯や桃苑ラーメンを食べてはみたいけれど、おそらく当分先になるだろう。

例えば、お昼過ぎなのに車が二台しか停まっていない『骸児』が別のラーメン屋に替わって、そこがまた美味しくなかった時に、必ず口直しに行くとか…一人桃苑の誓いをしながら、吹き荒ぶ芦原の地を立ち去るのであった。

豊橋町中華巡り、残す処あと五軒…次はあそこだ!

三河ラーメン食べ歩き、豊橋編55四川飯店

市電東田坂上から、徒歩2分くらい。
『四川』と名の付く中華料理店は、牟呂市場町にもあるけれど、こちらは「藤の花学園」へ行くのに渡る歩道橋の手前に位置する、昔からある町中華である。

こぢんまりとした店内は、カウンターに酒瓶が並んで居酒屋っぽい雰囲気を醸し出しており、メニューを見てもアルコールの肴にいただく中華といった感じなので、手の込んだ料理を数品除けば、ほぼワンコイン又はそれ以下と、かなりコスパの良いモノばかりだ。

ランチもあったが、いつも通りの定番を注文して、おそらく齢70に手が届くであろう店主の振るう中華鍋を眺めながら、しばし待つ。

《柳麺、炒飯》480円+530円

あっ、これ自分好みのスープだ!…と一口啜ってニンマリとしてしまった。
甘味のあるやさしい味の昔ながらの中華そばで、胡椒の補助が必要ないタイプに出会うのは、久々だ。

麺が茹ですぎて柔らかいのは想定内だったので、大して気にも止めずにスルスルと口に運んでいく。
チャーシュー、メンマ、スライスゆで卵等の具材に特筆すべき点はなく、ごくごく普通のラーメンをそれなりに美味しくいただけたと言っておこう。

炒飯はしっとりしており、味付けも丁度いい塩梅だ。
具材の種類が少ないのは、値段相応だから致し方のないこと…とはいえ、こちらも自然と口に入って途中で飽きさせることのない良い意味での普通さがある。

思うに、どの料理も年季が入っている故の、安心していただける味といえようから、豊橋の目ぼしい町中華を一通り回った後に、もう一度訪れてみるとしよう。

平成が終わるのを期に、昔から営んでいる飲食店が軒並み閉業している昨今、こういった店がいつまでも長く続けて欲しいものである。

さあ、次は渥美線に乗ってあそこだ!

三河ラーメン食べ歩き、豊橋編54ラーメン餃子新珠

豊鉄バス停小向町から、徒歩5分くらい。
Googleの経路で調べると、しおかぜバスのヤマト 前で降りる様に指示されるが、こちらの方が近いし運賃も安く済む。
今だに豊鉄バスmanacaを利用出来る様にしないし、コミュニティーバスであろうところの、しおかぜバスの運賃はバカ高いし、豊橋の公共交通機関は相変わらずひどいものだ。

それはさておき、此処へはかつて仕事帰りに映画を観て、小腹が空いた時に一度立ち寄ったことがある場所で、何を食べたかは忘れたが、客がめっちゃ居て混雑していたのだけは覚えている。
この日もご多分に漏れず、開店早々どんどん人が入ってほぼ満席…カウンターから厨房を覗けば、補助は数名いるけれど、調理は一人でしている様に見受けられ、こんなに多くの客の注文を上手く捌ききれるか少々心配になった。
そして、いい加減醤油ラーメンにも飽きてきたので、美味しいと評判の味噌ラーメンとチャーハンを頼んで、しばし待つ。

《みそラーメン、チャーハン》

先にチャーハンがきた。予め作りおきして、炊飯器に入っているモノを適当に炒め直したのではないか?と思うほど御飯が白い。具も細かいチャーシューがほんの数切れあるだけで、やたら紅しょうがが多く乗っている。要はこれで薄すぎる味付けを誤魔化している訳で、明らかに手抜きであることがわかる。
炒飯という名称を付けるのもおこがましい不味さに、量もそんなにはないから、ボッタクリもいいところだといえよう。
何とか後からくる味噌ラーメンのスープを啜って無理やり口に入れることにしようと、しばらく放置しておく。

…で、やって来たみそラーメンなのだが、こちらも全くよろしくない(TДT)
豊橋駅付近にあるラーメン屋の味噌ラーメンのスープと若干似てなくもないけれど、そこよりは遥かに劣っているし、麺の量も中途半端に少なくボソボソだ。
チャーシュー一枚、もやし、ワカメ、噛みきれないほど固いメンマ一本と具材のショボさもあり、早く他の店で口直しをしたいと思う気持ちでいっぱいになった。

店内改装にお金を使って綺麗になった分、価格を上げついでに質も落としたのではないか?と、つい邪推してしまう。

もうここへは二度と来ることはないだろう!

村田のたこ焼きを食べて、家に帰るまでの繋ぎの口直しの後、常備品のカップ麺でようやくお腹が落ち着いたのだった。

次に行く町中華がまともだといいのだが…はてさて。

三河ラーメン食べ歩き、豊橋編53悟空亭

渥美線南栄駅から、徒歩8分くらい。
一昨日食べた中華で1kg近く増えた体重を1日置いて元に戻し、懲りずにどの料理もボリュームのあると評判な町中華の店を訪れることにした。
『中華楼』無き後、美味しい炒飯を探し求めていた頃に一度行ったきりだから、もう随分昔になる。

ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ、ニニンがチャーハン♪ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ、ニシが悟空亭~♪

暖簾が店先に掛かり営業が始まると、引っ切り無しに客が入って来る。客層は家族連れからかなり年配のお年寄りまで幅広く、おじいちゃんおばあちゃんが本当にこんな量のランチを食べられるのか?と運ばれてくる料理を見ていらぬ心配をする。
大して待たずに自分が注文したモノも持ってこられ、いざ実食!

《チャーハンセット》982円

チャーハンがあくまでメインで半ラーメンとして提供されている為、ちゃんとした評価をするのは憚られるが、スープは微妙で御飯物の合間に口に入れて食事をスムーズにする役割だけな感じの代物だ。
麺がやや太めのストレートなのが個人的に合わなくて残念、きちんとした一杯であっても見方は変わらないと思う。

感心したのは、ナルト、メンマ一本、ゆで卵4分の1、もやし、チャーシュー一枚と少ないながらもしっかり具材が乗っていて、半ラーメンにありがちな、おざなりさが無いこと…中でもチャーシューは大きめで結構良い味だった。
とはいえ、ラーメンの出来としては並である。

見た目が岡崎の『くっちゃん』に似てなくもないチャーハンは、茶碗3杯分は確実にあり、具材もニンジン、チャーシュー、ナルト、グリンピース、タマネギ、紅しょうがと彩り具沢山だ。
しかしながら味の方は今一つで、半分くらい食べた時点で飽きてくる。

全て平らげてお腹はいっぱいになったけれど、満足度は低く、値段も税抜きでボリューム相応なので決してコスパは良いといえない。
よって、訪れるのは今回限りとなるだろう。

近くの中学校で入学式を終えた初々しい中学生を眺めながら、次に行く町中華の店を思いあぐねて帰り道を歩くのだった。

三河ラーメン食べ歩き、蒲郡編⑰喫茶中華サンロッジ

JR三河三谷駅から、徒歩10分くらい。
夜営業のみの『民華』に行って以来だから、こちら方面へは実に5ヶ月ぷりである。
駅のすぐ近くには、タクシーの運転手がこぞってハズレがないと宣う、喫茶店琥珀』があるが、そこはそれ値段相応で、オバチャン達の喋り場になっているから、静かに落ち着いて食事しにくい。

そこで、喫茶のようで喫茶でない♪中華もあって有難い♪といったナニワのソフト昆布飴の様な店に、
モーニング、ランチ共にとてもコスパが良いこともあり、懐の寂しかった若い頃は随分お世話になっていた。

ラーメン屋や町中華と範疇は異なるが、久しく訪れていないので、まあ番外編ということで中華料理店で修行した二代目の腕前を改めて確かめに訪れる。

常連客と会話する年配ご夫婦を見て年輪を感じるのは、自分も歳をとった証拠でもある。感慨深くカウンターに座り、いつもの如く中華の定番を注文した。

《醤油ラーメン、炒飯》

見た目から食欲をそそる盛り付けのラーメンは、前回行った『幸田のらーめん屋さん』とは大違いである。
スープは無難な味、胡椒で少し自分の口に合うようにして、丁度いい茹で具合の麺と一緒にいただく。

二枚あるチャーシューは普通、他にメンマ、大きな海苔一枚、細かく刻んだネギがスープ一面に浮かんでおり、ラーメン一杯だけで結構お腹が満たされたので、途中チャーハンが全部食べられるか、やや心配になった。

茶碗二杯分強くらいの量がある炒飯は、しっとりとパラパラの中間な炒め具合で、あっさりした味付けである。
これに大きめに刻んであるチャーシューが沢山混ざっていて、思ったより食べがいがある。
ラーメンのスープと交互に口に入れながら食せば、お腹はパンパンだ。

どちらもすごく美味しいという訳ではないけれど、作る人の誠実さが伺える料理だと感じた。
また近くを通ることがあれば、他の中華やワンコインのランチ等を試してみるとしよう。

4月になったというのになかなか暖かくならない変な季節…いきつけの店へは花見が過ぎてからにして、次はいよいよ豊橋町中華巡りへ参る!